フェアトレード(公正取引)について思うこと。

 

最近、フェアトレードという言葉をよく耳にするようになりました。

ずいぶん前からフェアトレードという言葉はあったとは思いますが、ボクが無知というのもあって、その言葉の意味を最近知りました。フェアトレードの意味合いとしてはその言葉通り公正取引という意味で、発展途上国の原料や製品を公正な価格で買い付けて、途上国の発展と自立を促そう、みたいな感じです。

ボクはすごくいい取組だとは思うのですが、その商品がたくさん売れるかどうか、ということにおいては疑問を抱きます。というのも、当然、他の類似商品と比べるとフェアトレードの商品は割高になります。もちろんストーリー性で売っていくこともできるとは思いますが、やはり限界があると思います。それは、ストーリー性重視で商品を購入する方々はごく少数だと思うからです(完全にボクの主観)。それに今の世の中にはこんなにもファストファッションやら、安いものが存在しているから。いくらその商品の付加価値としてよいストーリー性があったとしても、他の商品に目移りしてしまうと思います。あくまでもこれはボクの意見ですが。

 

【商品の質・出来合い(デザイン含)が重要】

ではなにが重要なんだろう、と考えるとやはり商品の質・出来合いなんじゃないかと思います。
前述にも述べましたが、いくらその商品によいストーリー性があったとしても、商品の出来、質、デザインなどがよくなければ買いませんよね。結局はやっぱりそこなんだと思います。ストーリー性というものはあとから付随してくるもの、だとボクは思ってます。

【かわいそう、などの同情だけでは商品は売れない】

最初にいっておきます。これは完全なるボク個人の意見です。

なにか発展途上国というだけで、かわいそう、などの同情の感情を抱く人って少なくはないんじゃないでしょうか。フェアトレードの商品に対しても同様で、その商品の作られた国に対してそのような感情を抱く人もいるんじゃないかなと。当然、そのような感情を抱くことがあっても、購入に至るかどうかは別なんじゃないかと。やっぱり商品の出来が大事。そもそも、以前のボクのようにフェアトレードを知らない人もまだまだいると思うし、そこで訴えかけようと思うことにも限界はあると思います。

 【意外と発展途上国の人々は明るい】

前述で途上国の人に対してマイナスイメージを抱く人もいるのでは、と述べました。実際、ボクもフィリピン(バコロドという田舎町)・アフリカ(セネガル)に行く前まではマイナスイメージを抱いていました。発展途上国の人々はめっちゃ悲壮感が漂っているとか、そんな感じのイメージです笑。

それが上記の国に渡航後、一変しました。

たしかにその国の人々はお金を持っていない、とかそんな感じの人がたくさんいたけれど、その人たちから〝悲壮感〟は一切感じなかった。むしろめっちゃ明るい。バカなんじゃない?と思うくらい笑。

この辺のギャップや、その国のプラスのパワーを商品に反映(ストーリー性などに)させられれば面白い商品が出来上がると思います。もちろん、何度もいうけど商品の出来が伴ってないと売れないとは思いますが。

【最高の商品を生産者とともに創り上げる】

商品が売れなければ、自立支援や発展を促すということはできません。
言い方は悪いですが、その商品がフェアトレードであろうがなかろうが、いいものは売れると思います。
いくら高くても。

フェアトレードって生産者と密接に関わって商品を生産できることが魅力のひとつでもあると思います。
だから、生産者と一緒になってよい商品を創り上げることが必要不可欠なんじゃないかと。

【最後に】

今ではすっかりお馴染みとなった〝オーガニックコットン〟。依然はこの言葉を聞くだけで、購入意欲がそそられていたのを覚えています。やはりその当時はオーガニックコットンの商品は高かった。でもなんか気になって購入していました。現在、オーガニックコットンを使った商品は普及して安価で購入できる商品も増えました。そして、依然よりはその言葉を聞くだけで購入意欲がそそられる、ということはなくなりました。とはいっても、やはりまだそそられている自分はいますが笑

フェアトレードという言葉も同様に、今後、購入意欲をそそる言葉になっていくんじゃないかとボクは思います。ただ、冒頭にも述べましたがそれに付随した〝よい商品づくり〟が必要になってきます。

フェアトレードによって生産した商品を世界的なブランドにする、ぐらいの意気込みが重要だとおもいます。そうじゃないと、やっぱり現代のファストな商品、他の商品などには太刀打ちできません。

 

以上、ボクのフェアトレードに対する個人的な意見でした!

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